2010年11月2日火曜日

巾木の意味

皆さん『巾木』という材料をご存知ですか?

以外と知られていないこの材料。実はかなり重要な役目を果たします。

どこの部分に使うものかと言いますと、巾木は主に床の上から施工する材料で、
床と壁の間に使用致します。(カーペットの場合は先に施工致します)


でも何で必要なのか?
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例えば、木質の床材(フローリングなど)の場合のは年間を通し伸縮を繰り返します。
だから伸縮を計算して巾木はあえて壁にピッタリつける事はあまりしません。
ピッタリ施工すると伸びた場合、壁と擦れて床鳴りを発生させます。
かといって隙間をあけて施工すると、美観も悪く、ゴミ溜まります。
その原因を解決する為にも巾木は重要な材料なのです。
(他にも理由はありますが、長くなってしまうので、また今度説明します・・・ スミマセン)

でも、もう1つ(余談ですが)
皆さんは掃除機で床を掃除する場合、壁ギリギリまで掃除機の先をあてて掃除しますよね。
その際、巾木が無いと、壁に直接ぶつかり、壁材(クロスや珪藻土)などを傷つけてしまいます。
ある意味、傷防止の為でもあります。


今回は巾木でも『ソフト巾木』と言う材料を御紹介します。
 材質は塩ビ製でかなり柔軟性があります。主にRC・ALC構造の建物に使用しています。
・マンション(集合住宅)
・公共施設(学校・病院・福祉施設など)
もちろん病院などで使える材料なので衛生環境に適しています。

尚、本日、長沢のマンションでソフト巾木の施工を致しましたので、御紹介致します。


現状はこの様な場所に付いています。
(床の上に付いている帯みたいなものです)
(角の部分がガムテープで抑えてあります)

古い巾木を剥がして、下地の状態をチェック!!(何故剥がれたのか確認します)
原因は下地の凹凸が酷く、しっかり付かない事がわかりました。
(既存のクロスや床を汚さない為にマスキングテープを貼って、下地調整の準備をします。)

 原因が下地と言う事で、今回は下地にパテ材を充填していきます。
(パテは硬すぎず、柔らかすぎず)

 凹凸をなくすまでしっかり充填します。


 パテ完了。でも終わりではありませんよ!!!!

 余分なパテを削り落とし、平に仕上ていきます。

 完成です。

この作業を行なわないと剥がれの原因になります。
また、ソフト巾木独特の柔軟性により、下地が凹凸だと、そのまま巾木も凹凸になり、
綺麗に仕上がりません。

あまり気づかれない材料ですが、しっかり施工しますよ。


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